去る5月18日、東京大学本郷キャンパス法22教室にて第9回東京大学五月祭記念弁論大会が開催されました。
当会からは新谷嘉徳会員が第四弁士、高野馨太弁士が第六弁士として出場しました。
新谷会員は「形のないモンスター」との演題の下、ワーキングプアおよび失業者問題について論じました。新谷会員は、働きたくても働くことができない、働けたとしても十分なお金が貰えない人々がいる現状を訴えました。そして
①準正社員枠の増設
②失業給付期間の拡大
の二つの政策を提言、ワーキングプア、失業者を就労によって救済するためにその機会を担保する社会の実現を主張しました。
写真:明快な論理で説得する新谷会員
高野会員は「多極化の中で」との演題の下、中国の海洋進出により東アジア秩序が脅かされている問題について論じました。高野会員は、中国が東アジアに向けて進出しており、周辺諸国の領土を脅かし続けている現状を訴えました。そして
①武器技術の輸出
②武器輸出三原則の緩和
③周辺諸国との安全保障上の交流深化
の三つの政策を提言、パワーバランスを均衡化し、対話により信頼関係を醸成することで中国を行動規範の枠組みに取り入れ、東アジア秩序の構築を主張しました。
写真:躍動感溢れる声調で訴える高野会員
結果は以下の通り。
優勝 明治大学 濱英剛弁士
準優勝 慶應義塾大学 鈴木涼平弁士
第三席 中央大学 西村宗晃弁士
特別聴衆賞 中央大学 西村宗晃弁士
入賞されたみなさん、おめでとうございます。
新谷会員、高野会員は惜しくも入賞はかないませんでしたが、両者共に力強い声調態度で終始会場を圧倒しておりました。
当日ご来場された皆様、主催された第一高等学校・東京大学弁論部の皆様、ご協力頂いた会員の皆様、誠にありがとうございました。
(文責:伊藤)