去る11月21日、小野記念講堂にて、我が早稲田大学雄弁会は、第39回大隈杯争奪雄弁大会を開催致しました。
当会からは、杉田純会員、緒方東吾会員が弁士として出場しました。
第一弁士として出場した杉田会員は、”Help!”との演題のもと、介護問題について弁論を行いました。杉田会員は、老いは誰にでも訪れ、介護は人間が助け合う尊い行為であり、それを妨げている介護人材の不足と、家庭の経済事情の2つを解決しなくてはならないと述べておりました。その上で、これらを解決するために、①潜在的介護有資格者の活用、②介護予防事業の拡大、③介護費用制度の改正、を政策として行うべきであると力強く訴え、議場をわかせておりました。
大トリの第九弁士として登壇した緒方会員は、「東一番の悪」との演題のもと、少子化問題についての弁論を行いました。国の根幹である人の減少は日本の重大な問題であると主張した上で、これまでの日本政府の少子化対策は、育児環境の改善にばかり焦点を当ており、現状は何も変わっていない。これからは、その前提である結婚に対する政策を打つべきである、と述べました。具体的には、①婚活事業の拡充、②結婚祝い金の導入が必要であると訴え、議場の説得に努めておりました。
結果は、
優勝
慶應義塾大学弁論部日吉会
澤野亮太
準優勝
早稲田大学雄弁会
緒方東吾
第三席
明治大学雄弁部
村上大希
聴衆賞
早稲田大学雄弁会
緒方東吾
でした。
これで三度目となる少子化弁論を行う緒方会員の少子化問題への熱い思いと、その明快な分析が、聴衆を説得していたのではないでしょうか。
杉田会員、お疲れ様。
介護は人々が助け合う尊い行為である、と強く訴えている杉田弁士の姿に、聴衆は感銘を受けておりました。
大会に参加された弁士の皆様、弁論部関係者の皆様、そして定例演練や議論など、ご協力頂いた会員の皆様、誠にありがとうございました。
(文責:宇佐美)