幹事長インタビュー

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(会室にて)

井守2013年度後期幹事長にインタビューを行いました。インタビュアーは報道幹事です。

Q1 井守幹事長の生い立ちをお聞かせください。

 広島県安芸郡海田町に生まれ、広島学院中学・高校に通っていました。6年間、一学年180人という少ない同級生と、和気藹々と過ごしておりました。今振り返ってみれば、楽しい思い出ばかりだったと思います。高校二年生のとき、文化委員長なる役職に就かせて頂き、同級生の皆さんに支えられつつ、様々な新たな企画を実行したことは今でも忘れられません。私はもともと直観的に良いと思ったことはすぐに実行に移すタイプでした。後先を考えない軽はずみな性格というとそうなのですが、ものは言いようで行動力がある、と友人によく言われたものです。高校時代に限らず小学校のときから、いろいろなことに挑戦し成功することが生きがいであったように感じます。高校を卒業し、早稲田大学に入学してからは、雄弁会に限らず様々なサークル等で活動も行っています。

Q2 雄弁会に入った理由と雄弁会の良さについて教えてください。

 直観的に自分が問題であると考えるこの社会の物事に対して、その解決に実践的に取り組むサークルが雄弁会です。がむしゃらにいろいろなことに挑戦するのではなく、まず立ち止まって自分の中で、あるいは他人を通じて自らの価値観を洗い出す作業を行い、何をしたいのか、何をすべきなのか、何ができるのかを問い続ける作業は私にとって、初めての体験でした。そして、新歓合宿において、当時18年間の人生で築きあげた自分の人格の全てを先輩方に見抜かれたとき、先輩方の洞察力、的を確実に得た言動に敬意を抱きました。この体験が雄弁会に入った理由です。雄弁会活動に限らず、社会という人々が様々な価値観で蠢きあう場所において何かを行うときには、まず自分の価値観(理想社会像)を洗い出す、そして、そこから解決(あるいは実行)のためのアプローチを導出する、この考え方は説得可能性を極大化する上で重要な方法だと考えます。徹底的な議論や体験を通じて、こういった説得の方法を理解することができることが私なりの雄弁会の良さの解釈です。

Q3 どのような雄弁会にしたいか、意気込みと合わせて教えてください。

 他人を説得していく上では、もちろん、この社会に生きる人たちがどういった価値観を持っているのかをまず知らなくてはなりません。価値相対的な時代であるからこそ、相手の価値観を知る必要がないのではなく、知らなければいけないのです。知ることのできる機会が増えた現代は、ある意味面白みの増した時代であると言えます。自分の知らないような価値観を持つ人々と話した時、好奇心を掻き立てられたり、あっと驚く発見をしたりした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。無論、社会変革者たる雄弁会員は説得を前提とする以上、好奇心や発見に止まるのではなく、その価値観を如何に踏まえるかが重要となってきます。ただ受容するのでなく、自分の中で他人の価値観を受け入れられる可能性を検討する作業です。この世の中には、我々のまだ知らない、様々な価値観が多様に存在します。価値相対的な時代を迎えているからこそ、逆説的に、この時代は好奇心や驚きに満ち溢れた時代でしょう。私の期の会員の皆様には、このような体験をぜひともして頂き、その価値観に「炯眼」の眼差しを持って立ち向かって頂きたく思います。

Q4 それでは、最後に一言お願いします。

 このインタビューをご覧になられている皆様、ぜひ雄弁会の会員の皆様と議論してみてください。雄弁会員はもちろんのこと、きっと皆様にとっても充実した議論が行えると思います。「炯眼」の言葉を胸に、今期の活動に取り組んで参ります。

 以上です。ありがとうございました。

(文責:水野)