5月1日から4日にかけて、軽井沢にて新歓合宿が行われました。
一同大隈講堂前に集合し、バスにて軽井沢へと向かいました。
会場到着後、2日間行われたのが結団式です。
結団式では今合宿における決意と抱負が述べられ、新入生をはじめ参加者それぞれの理想および問題意識が共有されました。
3日目は新入生による弁論の発表が行われました。
新入生はこれまでの議論の成果を踏まえ、自らが問題意識を抱く事象の解決を懸命に訴えていました。
自らの言説によって他者を説得することの困難さと意義、およびそれに求められる覚悟の重さを痛感させられたのではないでしょうか。
新入生による弁論発表の後は、4年生による模範弁論と雄弁会小史が行われました。
まずは日下会員による模範弁論です。
日下会員は『デモクラシーを生きる』との演題の下、現在は再帰的近代であり我々の自由は増し、自ら選択して生きていかなければならなくなったが、現在の政治には人々の政治参加が不十分であることを指摘し、政治そのものを目的化し各人が政治参加できる社会の建設を訴えました。
緻密な論理構成、それに躍動感溢れる声調態度や炯々たる眼差しはまさに模範たるに相応しく、会場を圧倒するものでした。
弁論を行う日下会員
続いて岡﨑会員による雄弁会小史が行われました。
岡﨑会員は、一言一言を噛み締めながら雄弁会百年の歴史を振り返り、雄弁会の本義を新入生に伝えておりました。
小史にちりばめられた雄弁会の先輩方の言葉、そして岡﨑会員の力強く抑揚のある声調態度は、新入生のみならず我々現役会員の心にも強く焼きつくものでした。
雄弁会小史を語り掛ける岡﨑会員
雄弁会の合宿の醍醐味は、昼夜を問わず交わされる議論にあります。
宿泊室やコンパにおいても、新入生と現役会員との間で活発な議論が交わされました。
新入生にとっては、自らの理念の深化はもちろん、現役会員と親交を深める意味でも有意義な時間となったのではないでしょうか。
4日目は解団式が行われ、今合宿における成果の報告がなされました。
合宿を終え、新入生の表情には若干の疲労感と強い充実感がにじんでいました。
雄弁会とは何か、そしてなにより社会を語るとは何かを理解していただけた合宿であったと思います。
合宿に参加されたみなさん、4日間本当にお疲れ様でした。
新入生
2年生
3年生
(文責:伊藤)