2015年も残すところあと僅かとなりました。
年の瀬も押し迫るなか、先日12月20日、東京農業大学世田谷キャンパス百周年記念講堂にて、第49回農林水産大臣杯争奪全日本学生弁論大会が開催されました。
本会からは、齊藤雄大会員が弁士として出場しました。
第九弁士として登壇した齊藤会員は、「次世代の農業へ」との演題のもと、国際競争下における日本の農業に関する弁論を行いました。
日本産の農作物はTPP大筋合意の影響を受け、安価な外国産が価格の面で優位に立ってしまうであろう農業の現状に問題意識を抱き、以下のような分析を行いました。日本国内で農作物の価格が高いのは、生産コストではなく、実は流通コストにある、そして日本産の農作物はたとえ高価であっても、海外においては一定の需要があるにも関わらず、その輸出体制が故に、不安定かつ需要を把握できていない実態がある、と述べました。これらの原因を解決するためには、①JA機能の強化による流通ルートの簡素化、②農業輸出戦略局の設置により、国内農業と貿易を担う企業の橋渡しをする農業輸出戦略局の設置、が必要であると堂々たる声調で訴え、議場を説得しておりました。
結果は、
第一位
慶應義塾大学弁論部藤沢会
松本翔馬
第二位
中央大学辞達学会
高橋康平
第三位
慶應義塾大学弁論部日吉会
中村冴香
特別賞
早稲田大学雄弁会
齊藤雄大
でした。
齊藤会員、特別賞おめでとう!
日本の農家を守りたい、そして日本のおいしく、安全な農作物を守りたい、齊藤会員の日本の農業に対する情熱が聴衆にも届いたのでしょう。
本大会を主催してくださいました東京農業大学講演部の皆様、弁論会関係者の皆様、そして定例演練や議論等ご協力頂いた会員の皆様、誠にありがとうございました。
(文責:宇佐美)