このページでは、早稲田大学雄弁会に興味を持ってくれている方に「雄弁会とは何か」を幹事会のメンバーが紹介します。
雄弁会ってなんだ?
幹事長 島倉奏太
「雄弁会とはなんだろう?」
雄弁会員は新歓の時期になると、毎年この問いに頭を抱えます。
雄弁会は、政治を扱う「政治サークル」です。
しかし政治だけでない、社会や個人の在り方にも目を向ける「学術サークル」です。
そしてその成果を弁論大会で訴える「弁論サークル」でもあります。
つまるところ、雄弁会は「雄弁会」としか言いようがありません。
雄弁会は1902年に設立されて現在にまで続いています。
会員の問題意識や研究関心は様々ですが、綿々と続く「会旨」という軸を共有しています。
わが早稲田大学雄弁会は経国済民の志を有する情熱と実践カとに溢るる学生の集まりであって、大隈老候建学の精神たる学の自由と独立とを死守し 、雄弁技術の演練と理論の究明と社会的実践とを通じて 、発展して止まざる日本国家並びに社会の進運に寄与せんとするものである。
雄弁会会旨
わたしたちはこの会旨に則り、「演練・研究・実践」という3つの活動原理によって、日々精力的に活動しています。各員が自由な活動を行い、同時に活動原理を尊重しながら、「真の雄弁家」を目指します。
そうした会員が集まる活動・議論の場が、雄弁会というサークルなのです。
弁論ってなんだ?
副幹事長・演練幹事 西村昇一郎
「雄弁とは?」
漠然としたこの問いは、雄弁会に入った時より私の目の前にいつも存在します。いくつの弁論を書いても、聞いてもこの問いに答えることはできません。
しかし、確かに言えることは、自分の奥底にある問題意識より雄弁は生まれるということです。
そして演練とは、この問いの答えを追求する活動だと私は思います。
自分の考える「雄弁」を4年間の活動を通じて、一緒に模索していきましょう。
弁論大会ってなんだ?
会計幹事 田所晃
弁論大会とは簡潔に言えば、野次や質疑のあるスピーチコンテストです。首都圏を中心に複数の大学が主催、参加し、年に10回程行われます。基本的に各大学1名を弁士(出場者)として選出し、いかに聴衆を説得できるかを競い合います。
弊会では毎年11月の早稲田祭の日に大隈杯争奪弁論大会という大会を開催しています。
審査方式が大会によって異なるのも特徴であり、完全審査員制、学生審査員制、聴衆審査員制と複数の審査方式があります。
<2022年度の大会実績>
- 第44回 新人弁論大会
優勝 - 第47回春秋杯争奪全日本学生雄弁大会
準優勝•聴衆審査賞 - 第25回桜門杯争奪全日本学生弁論大会
審査員特別賞 - 第3回國學院大学学長杯争奪全国学生弁論大会
優勝 - 第62回花井卓蔵杯争奪全日本雄弁大会
準優勝•聴衆審査特別賞 - 第29回拓殖大学学長杯争奪全日本学生雄弁大会
優勝 - 第45回大隈杯争奪雄弁大会
準優勝 - 第1回東京農業大学長杯全日本農林水産学生弁論大会
第三席
研究会って何?
研究幹事 田邊水萌
雄弁会では、研究活動も精力的に行っています。研究会や勉強会を通し、各人の知識や考えを深め、弁論や議論に必要なアウトプットだけでなく、インプットも深めています。
現在、「政治学研究会」、「社会学研究会」などの研究会があります。それぞれの研究会は毎週決まった時間に開かれ、本の輪読やレジュメの発表、ディスカッションを行います。会員はどの研究会に所属することも可能です。
また、会員個人が自分の勉強を活かして、単発勉強会を開催することができます。「バイアス勉強会」や「宇宙法勉強会」など、ジャンルに制限はないので、会員は多種多様な学びを得ることができます。
ともに学ぶ仲間がほしい方は、ぜひ雄弁会に来てみてください!
実践活動って何?
実践幹事
雄弁会では会員一人一人が真の雄弁家になるべく活動を行なっており、その活動の中では演練・研究・実践の三つを活動の柱としています。実践活動はその柱の一つであり、主体的な社会との関わりを通じて様々な知識や経験を積むものです。具体的には、遊説やインターン、取材等の活動を行なうことで、地に足のついた見識を養うことができます。
雄弁家を目指す中で、演練・研究・実践はどれも非常に重要です。まず、雄弁家には聴衆の心を動かす雄弁技術と、個々の理論を作り上げる研究がなければならないでしょう。しかしそこに実践的な経験による裏打ちがなければ、その主張は実社会とのつながりを失い、もはや社会に対する説得力を持つものにはなり得ません。主張を空虚なものとせず、宜しく輿論を喚起し、一世も動かす雄弁家になるためには実践活動が必要なのです。
実際の活動では、上述の通り遊説やインターン、取材等が行われています。さまざまな社会の現場を見ることで自らの見識を深めるとともに、問題意識を持つきっかけにもなります。さらに選挙のお手伝いをする機会もあり、政治の舞台裏を見ることができるのも大きな魅力です